2010年03月04日
太陽光発電について考える

先日太陽光発電について業者向けの説明会があったので参加してみた。
そこでわかった事がいろいろ。
まず設置できる屋根とできない屋根がある。
これは屋根材の材質だけでなく、たとえば瓦屋根でも瓦の形状によって可不可がある。
また昭和56年以前の建物は建築基準法の耐震基準変更以前の建物なので基本的には不可。
電気料金の契約がオール電化用プラン(中部電力ではEプラン)になっている事が前提。
各種シミュレーションはオール電化用プランの電気料金と併用すると・・・と説明している。
設置後の耐用年数は13~15年くらい。
ただしこれはパネルではなく、パワーコンディショナーとかインバーターと呼ばれる機械。
発電した直流電流を交流電流に変換するもので、交流にしないと家電製品には使えません。
これの価格が現在約30~50万円。
パネルはまだ生産が追い付かず、メーカーが値引きをしない。
当面は高値で推移するということ。
費用は材料と工事を合わせて1KWにつき約70万円が相場。
一般家庭の標準発電量の平均が3.6~3.8KWだから252~266万円が工事費。
国の補助金は1KWにつき7万円だから工事費の約1割とみて約25~26万円くらい。
これに市町村よってプラスアルファの助成金あり。
長野市だと総発電量4KW以下が3万円/KW、4KW以上が7万円/KWで上限が33万円(7KW)。
上記平均発電量では約10~11万円がプラスになる。
概算で必要な費用は3.8Wとして
266-26-11=約229万円が設置に必要な費用。
手元に兵庫県でのデータがあるので参考にすると、
年間光熱費が246,000円掛かっていたお宅がオール電化+ソーラー発電にしたら75,000円になったとの事。
年間で約171,000円の光熱費が減った。
この差額で工事費の元を取るには
229÷17.1=約13年掛かるという計算。
ここで一考です。
オール電化仕様にするには新築は別として給湯源をエコキュートにしたり、コンロをIHヒーターに変更する必要があります。
機器本体の価格はもちろん、そこに配管や電気工事、場合によっては建築工事も必要です。
ここでまず相当の出費が必要となります。(100万円前後)
これをクリアした上で上記の太陽光発電設置費用が掛かります。
本体工事費の元をとるのに約13年。
その頃にパワーコンディショナーがそろそろ取替時期に。(価格は現状よりグッと下がっているでしょうけど)
また鋼板の屋根だと塗装が必要な時期か?(塗装工事にはパネルの一時撤去が必要になるかも)
13年もすればその他の機器類もそろそろ故障や取替の時期ですな~(^_-)-☆
国の施策に逆らうわけではないが、こういう形の国民負担、温暖化対策で良いのかなあ?
長々と読んで頂いた方には感謝致します。
何かの参考になれば幸いです。
いや私は最新技術で環境に貢献したいという方は、お仕事の依頼を是非お待ちしております(^^ゞ
山の上の方もすっかり雪が消えてしまいましたね。
Posted by ボス at 09:14│Comments(0)
│昼間の水商売