2011年04月11日
水の地産地消(林の保水力)

陽の光がそそぎ、
草や苔類が茂り、
落ち葉ジュータンがある。
俳優「柳生博さん」の祖父は、
地主で里山を守っていた。
そして人と自然との共生を実践していた。
その祖父から
「林の中は番傘を差して歩けるようにしておくのだ」
と教わったそうだ。
そのように間伐をして手が入った林は、前述の条件を満たす。

枝葉に日光をさえぎられ、
地面は下草もなく、
裸の土が露出し、
やせ細った木々が立ち並ぶ。
露出した土は粒子が詰り、
すき間がなくなる。
そうなると地面はコンクリートで固めたようにカチカチとなる。
手入れの行き届いた林の土壌は、
森と同様にふかふかでスポンジのように保水力がある。
放置された林の土壌は、
保水力がなく、降った雨はひたすら低い方へと流れていく。
放置された林が多くなるほど、山の保水力は落ちるのだ。
現実に「川の流れが細くなった」「沢水や湧水が涸れた」という場所が
日本各地から報告されているという。
このまま植樹した林を放置する事は、
林業だけの問題ではなく私達の大切な水を絶やす事につながるのだ。
いつまでも豊富な水が自由に手に入るわけではないことを、
私達は肝に銘じておく必要がありそうです!
※「森」と「林」の定義はこちらで確認 → http://bit.ly/e03Y5g
Posted by ボス at 14:20│Comments(0)
│昼間の水商売